こんにちは。営業マンとして働きながら、資産形成に励む30代のサラリーマン投資家です。平日は満員電車に揺られ、クライアントとの打ち合わせや数字に追われる日々。そんな私のメインミッションは、元手100万円を個別株で1000万円に増やす「1000万円チャレンジ」です。
しかし、最近私はもう一つの「サブプロジェクト」を始めました。
それは、「元手50万円の運用益を、毎月使って今を楽しむ」という、投資効率を無視した試みです。
「複利で運用しないなんて、投資家として失格ではないか?」
「せっかくの利益を消費に回すのはもったいない」
そう思われるかもしれません。かつての私もそうでした。ですが、ある一冊の本との出会いが、私の投資観、そして人生の価値観を180度変えてしまったのです。今日は、私がなぜ「今、この瞬間に投資する」ことを選んだのか、その真意をお話しします。
資産形成の「落とし穴」に気づいた日
私たちは、将来のために今を犠牲にすることに慣れすぎています。
1000万円チャレンジという目標に向かって、1円でも多く種銭を積み上げ、1%でも高い利回りを追う。それは資産形成において正解です。私もマンチェスター・ユナイテッドの試合を現地で見たい気持ちを抑え、飲み会を断り、その分を証券口座に振り込んできました。
しかし、ふと気づいたのです。
「目標の1000万円を達成した時、私は今の情熱で人生を楽しめるだろうか?」
30代の私と、70代の私
今、マンUやバルサの試合をスタジアムで観戦して感じる興奮と、70歳になってから豪華な席で眺める試合の興奮は、果たして同じ価値でしょうか?
体力があり、感受性が豊かで、仲間とビールを飲みながら熱狂できる「今」しかできない経験があるはずです。数字を増やすことだけに埋没すると、人生の「旬」を逃してしまう。そんな恐怖が私を襲いました。
『DIE WITH ZERO』が教えてくれた衝撃の真実
そんな時、私の手に取ったのがビル・パーキンス氏の著書『DIE WITH ZERO(人生をゼロで終える)』でした。この本は、私のサラリーマン投資家としての歩みを根本から揺さぶりました。
「記憶の配当」という考え方
この本で最も感銘を受けたのは、「記憶の配当」という概念です。
早い段階で経験にお金を使うと、その後の人生でその思い出を振り返るたびに、幸福感という名の「配当」が得られ続ける。つまり、お金を経験に変えるなら、早ければ早いほど総リターンは大きくなるということです。
「人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ」
この言葉に、私は気づきを得ました。将来の1000万円も大切だけれど、今の2万円で食べる最高に美味しい寿司や、スタジアムで着る新しいユニフォームが、私の人生の「資本」になるのだと思いました。
「単利50万円運用」という私の一つの答え
そこで導き出したのが、メインの資産形成とは完全に切り離した「今を楽しむための専用口座」です。
独自の運用ルール
- 元本: 50万円(これ以上増やさない、減らさない)
- 目標: 月利5%(25,000円)
- お小遣い: 確定利益の80%(税引き後、約20,000円)
この口座では複利の効果を狙いません。利益が出たら即座に引き出し、その月のうちに「娯楽」として使い切りたいと思っています。
なぜ5%なのか?
個別株をメインに戦う私にとって、月利5%は決して簡単ではありません。しかし、必死にリサーチし、リスクを取って掴み取った「2万円」には、給料で得る2万円とは全く別の重みがあります。
「自分の腕で、今月のお小遣いを勝ち取った」という高揚感は、仕事のストレスを吹き飛ばし、メインの1000万円チャレンジを継続するためのメンタル維持に不可欠なものとなっています。
また、月利5%を目標としていますが、この数字は簡単ではないですが何とか達成可能な数字ではないかと思ったので設定しています。
市場が厳しい時の「お小遣い0円」という規律
もちろん、投資に「絶対」はありません。
元本の50万円を1円でも割り込んでいる月は、お小遣いはゼロです。これは自分に課した厳格なルールです。
リスクと誠実に向き合う
地合いが悪く、含み損を抱えた時は、当然美味しいディナーもお預けです。悔しいですが、それが「投資」です。
でも、その「お小遣い0円」の痛みがあるからこそ、市場を真剣に分析し、謙虚に学ぶ姿勢が生まれます。この「ヒリヒリ感」こそが、私のようなサラリーマン投資家が投資を通じて人生を豊かにするエッセンスだと思うのです。
まとめ:未来を信じ、今を楽しむ
私はこれからも、1000万円チャレンジという大きな山を登り続けます。それは将来の自分のためへの投資です。
しかし、その登山道の途中で、美味しい空気を吸って休憩することを忘れたくありません。
「いつか」のために今をすべて捧げるのではなく、「今」を輝かせるために投資の力を使う。
この二段構えのスタイルこそが、私が考えた長く、楽しく投資を続けていくための正解だと考えています。
皆さんも、数字を追うだけの毎日に少し疲れたら、自分への「ご褒美」を考えてみませんか?
今回の私の人生観を変えたバイブル
私が「今」を大切にしようと決断するきっかけをくれた一冊です。投資のテクニック本ではありませんが、「人生やお金との向き合い方」を考えるきっかけになります。
今のまま資産を増やすだけで幸せになれるのか不安を感じている方は、ぜひ一読をお勧めします。

